気になる資産運用ログ

マンション、ロレックス好きの気になる資産運用

【時計】チューダー🆚ロレックス チューダーの未来

後輩から、ぶっちゃけ、チューダーってどうなんですかと聞かれるアンティーク系枯れ葉族です。

 

チューダーが日本に再上陸して、1年が経ちました。

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ロレックスのスポロレが買えないので、チューダーに流れる人も多々おります。

 

「チューダーって、どうなんですか」と聞かれれば、

「良い時計だけど、初めての1本だったら、58に40万出すんなら、80万でロレックスのサブマリーナ ノンデイトの方がいいよ」とアドバイスしてします。

なぜなら、個人的にサブマリーナ が買えれば、サブノンデイトが良いからです。

さらに、58に40万出したあと、サブマリーナ が欲しくなっても買い替えもしくは買い足しが必要で、定価以上に損するからです。

 

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一方、世の中的にも、各ブランドがディフュージョンブランドを撤退しております。

 

 

ここで、疑問が湧きませんか?

日本ロレックスはなぜチューダーというディフュージョンブランドを再上陸させたのでしょうか。

 

ディフュージョンブランドの今

ファッション業界はディフュージョンを次々に辞めています。ディフュージョンブランドがブランド戦略として流行りではないです。

ディフュージョンブランド(セカンドライン)が一般消費者に慣れ親しまれて久しいが、現在のファッション業界においては、もはや過去の遺産になりつつある。

ディフュージョンブランドとは、著名なデザイナーズブランドの普及のため、ブランドの特徴やクオリティを保ちつつ、価格を抑えた若者向けのブランドのことだ(例:マーク・ジェイコブスの「マーク・バイ・マーク・ジェイコブス」や、カルバン・クラインの「CK」など)。新規ユーザーの獲得という使命もある、このようなブランドは1990年代から2000年代にかけて全盛期を迎え、各ブランドの収益を底支えしてきた。

しかし、その後、ファッション業界に変化が訪れる。デジタルの興隆により、昨今の消費者は、リアル店舗やオンラインサイト、そしてモバイルなど、複数あるチャンネルをフル活用し、商品リサーチや購入を行うようになった。そのような状況に、多くのデザイナーズブランドがいまだ適応できていないのである。

ネット隆盛の陰で、役目を終える「ディフュージョンブランド」〜ファッション業界のデジタルシフト | DIGIDAY[日本版]

 

 

ブランド力の向上にはSNSが役目を担ってきています。

ネットの普及で役目を終えたディフュージョブランド
ブランドのインターネット配信やSNS活用も状況を変えつつある。いまやファッションショーは、ライブ動画配信アプリ「ペリスコープ(Periscope)」でストリーム視聴ができ、リボルブ(Revolve)のような新興インディーブランドが小売業界を席巻しようとしている。リボルブのデザイナー、マイケル・コース氏やマーク・ジェイコブス氏は、コレクションの舞台裏や自身の生活をSnapchatやインスタグラムなどでシェアすることで、消費者により近づこうとしてきた。こうして、一般消費者にとって近寄りがたかったファッション業界がインターネットによって透けて見えるようになり、結果として、ハイエンドなデザイナーズブランドの垣根が、ディフュージョンブランドの需要とともに低くなったのだ。

ネット隆盛の陰で、役目を終える「ディフュージョンブランド」〜ファッション業界のデジタルシフト | DIGIDAY[日本版]

 

ブランディングとは

ブランド力を上げるには、まず、「ブランディング」しなければなりません。ライバル商品サービスとの明確な識別です。その手段は、商品のコンセプトを明確にし、ネーミング、パッケージングやロゴなどで具体的に表現することです。ここで、重要なことは、ブランドとは商品コンセプトだということです。商品コンセプトとは、三つを明確に決めることです。誰の(ターゲット)、どんなニーズに、どんな機能(シーズ)で応えるかです。

 この肝心のコンセプトが陳腐化し、よくわからなくなっていることが多くあります。コンセプトが「時流適応」していないからです。従って、陳腐化したコンセプトを明確にすることがブランド力を上げる要になります。

 一般的にブランド力があるという指標は、

 (1)固定客や指名客が多い
 (2)ブランドを推奨してくれる客がいる
 (3)あの人が持っているからほしい

といった「ネットワーク外部性」が働いている、ということです。

 これらの指標の高いブランドは、

 (1)ライバル商品よりも高く売れ
 (2)宣伝広告が低コストになり
 (3)小売への配荷量や店頭での優位置確保もできる

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか - J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

 

ロレックスは教科書的にもブランド力があるブランドです。

なぜ、チューダーというにサブブランドが今、必要なのでしょう。

 

世の中はチューダーをロレックスのディフュージョンと位置付けてますが、もしかしたら、webchronosの記事のようにチューダーの位置付け自体が違うかもしれません。

しかし、ユーザーからすれば、チューダーはロレックスの弟で、ロレックスのサブブランドとして注目しているのは事実です。

全く別のブランドとしては考えられません。

ロレックスのディフュージョンと見られがちだが、実のところ、現代のチューダーはロレックスとはまったくの別物といってよい。2007年のグローバルリローンチ以降、チューダーは時計好きをくすぐるディテールを盛り込む一方、実用時計としての基本を磨き続けてきた。

 大きな誤解をされているが、チューダーは1926年2月に、スイスの腕時計メーカーである「ヴーヴ ドゥ フィリップ ヒュンター」が、ロレックスの創業者であるハンス・ウイルスドルフの代理で設立した会社だった。彼は、その商標を36年10月15日に自身の名義で再登録、46年3月6日に〝モントレ チューダー SA〞を設立した。その際に重要だったのは、すでに時計メーカーとしての名声を得ていたロレックスが、チューダーの技術的、審美的、機能的な要素を担保し、加えて、供給とアフターサービスも担ったことだった。

「私は、何年もの間、ロレックスの技術と信頼を持って、価格以上の価値を持った腕時計を創りたいと思ってきた」(ハンス・ウイルスドルフ)

 ウイルスドルフが考えたのは、ロレックスと同等の信頼性と異なる価格を持つ腕時計だった。1952年、チューダーは「チューダー オイスター プリンス」を発表。ウイルスドルフは、広告の中でこう述べている。「私は、チューダー プリンスに、私が他のいかなる時計にも使うことを許可しないふたつの利点を、ロレックス同様に持たせようと決めました。つまりは、著名で独創的な防水性のあるオイスターケースと、独自の自動巻き機構〝ローター〞です。(中略)私はこの時計を推奨できることを誇りに思います」。

TUDOR(チューダー)日本上陸 メインとなるコレクションの概要を解説 | 高級腕時計専門誌クロノス日本版[webChronos]

 

ディフュージョンブランドはブランド力を上げる手法です。

ロレックスにディフュージョンブランドが必要なほどブランド力がないとは思えません。

ブランド力を上げ、それによって形成された認知資産を活用する方法は、実務的には四つあります。

マルチブランド
ブランドエクステンション
プレミアムブランド→サブブランディング
ディフュージョンブランド→サブブランディング
 認知資産のあるブランドを「マスターブランド」と想定すると、ヨコへの展開は、「マルチブランド」展開、「ブランドエクステンション」展開があります。タテへの展開では、「プレミアムブランド」展開と「ディフュージョンブランド」展開などのサブブランディングがあります(図表2)。

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか - J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

 

セイコーとってのグランドセイコーを作り、プレミアムブランド化しております。

プレミアムブランド化とは、マスターブランドよりも機能や性能を向上させたブランドを導入することです。サントリーは、「モルツ」に対して「プレミアムモルツ」を導入し大成功を収めました。さらに、「モルツ」を生産停止して、スタンダードビール市場に「ザ・モルツ」を新たなマスターブランドとして導入しました。セイコーは、10万円価格帯市場での手づくり感をだした70年代の名器であった「グランドセイコー」を高級帯市場へ再投入し、成功しました。100円前後のアイスも30円アップのプレミアムアイスが続々と市場導入されて売れています。

 ディフュージョンブランド化とは、より広範な層を狙ったパフォーマンスのよいブランドを展開することです。サントリーならビール類に分類され、スタンダードビールより安価な「金麦」が該当します。「アルマーニ」なら「アルマーニエクステンション」がディフュージョン化に相当します。ベンツも「Sクラス」、「Eクラス」、「Cクラス」、「Aクラス」のようなクラス展開によるディフュージョン化を図っています。

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか - J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

 

ロレックスとチューダーはカニバリ(共食い)を起こしかねない

これも疑問の一つです。ロレックスが欲しいのにチューダーを買ってしまう。普通なら、ロレックスの売り上げが下がります。

 

しかし、現在、状況から見えてきた事があります。

 

現在、ロレックスのスポロレは枯渇状態。

チューダーがスポロレ希望の購入者の受け皿になる可能性は大いにあります。

チューダーに満足して購入してくれれば、スポロレの在庫も徐々に安定してきます。

また、スポロレの枯渇によって、オメガに流れていた購入希望者の機会損失もカバーできます。

そう、カニバリの可能性はほとんど無いのです!

もうひとつは、ターゲティングを間違い社内ブランド間でカニバリを起こしてしまうことを避けることです。こうなると、マス広告、売場が分割され、資源が分散されてしまうからです。

 そして、本質的な成功は、マスターブランドを補強し、ブランドの垂直と水平展開によるブランド戦略の実践です。このような多様なブランド展開と変わらぬ価値づくりには、ブランドについて「価値哲学」を持った「コンセプトガードナー」としてのブランドマネジャーがもっとも大切な必要十分条件です。

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか - J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所

 

 

チューダーの目的って

チューダーの特徴は

  • スポーツモデルが多い。
  • 価格帯が安い。ロレックスの半値
  • 古き良き時代のロレックスデザイン
  • 比較的在庫がある

で、デザイン面はロレックスのスポロレを見事にカバーしており、それでもって、価格帯も安いです。

 

先ほども書いたようにスポロレは枯渇で状態、ただ、ロレックスはブランド価値を守るため、スポロレは増産しません。

 

その代わりに、チューダーを日本で売れば、枯渇状態で買えないユーザーの受け皿になるはずです。また50万前後の価格帯シェアも獲得できます。

50万前後はオメガとの競合です。50万でオメガちチューダーなら、今はチューダーでしょう。

 

チューダーは、ディフュージョンというよりは、現在のスポロレ人気をカバーしつつ、さらなるシェア、売上の拡大を狙った戦略のように思えます。

 

当然、ロレックスのスポロレの在庫が豊富になれば、チューダー人気も下火になる可能性があるということです。

 

最近、チューダーが好きで、欲しいと思ってますが、そう感じるのもスポロレ人気のせいかもしれません。

好きな芸能人に似た女の子を気づかないうちに何となく好きななるようなものですw

 

チューダーのプレミアム化はあるのか?

 

巷では30年後はロレックスのようなアンティーク化が期待できると言われてますが、微妙な感じです。

 

そもそも、セカンドがプレミアム化することなんて、あるんでしょうかね〜。

 

でも、チューダーの魅力は別にあります。

ロレックスにないヘリテージデザインの新品が買えるのですから。

 

でわー